Cotton Article 2

(参考記事)
Relevant: 綿

米国発:綿花生産システムにおける畝間灌漑に対する点滴潅水の評価

 

アリゾナ大学並びに米国農務省農業試験場の研究者による2001年アリゾナ大学綿花報告書の最新研究報告からの抜粋

ネタフィムユニバーシティ提供

 
E.R.ノートン,J.C.シルバートゥース

アリゾナ大学農業及び生命科学部、2001

 
アリゾナ及びその他コットンベルトにおける従来からの灌漑方式には、畝間湛水型灌漑が挙げられる。地中点滴潅水技術は、潅水と施肥の効果を飛躍的に高める事が出来る。本研究の目的は、点滴潅水を行った52ヘクタールの試験圃場と、畝間灌漑を行った隣接する16ヘクタールの試験圃場を幾つかの点で比較したものである。
 
アリゾナ州マラナ近郊にて試験を行った。畝間灌漑を行った圃場には「ストーンヴィル474」という綿の品種を418日に定植し、点滴潅水を行った圃場には「ストーンヴィルBXN47」と「ストーンヴィルDPL33B」という品種を51日に定植した。窒素肥料は両方の圃場で、各112kg/haと同量になる様に施用した。6月から8月中旬の間、種々の植物体測定を約1週間に1回の割合で、中性子水分計を用いた土壌水分量を3日毎に夫々行った。
 

畝間灌漑法を行った圃場では点滴潅水圃場より12日も早く定植したにも関わらず、両圃場における綿の生育はその後同等となった。むしろ、点滴潅水圃場ではより生育が活発で、一貫して綿花の保持率が高かった。点滴潅水区では、畝間灌漑圃場より窒素保持量に優れていた。点滴潅水では水の浸透が610737mmであるのに対し、畝間灌漑では1524mmに達する。点滴潅水圃場における綿品種BXN47と、畝間灌漑圃場における綿品種STV474の綿糸収量は、1624kg/haと同等であったが、点滴潅水圃場にて供試したもう一つの品種DPL33Bでは280kg/ha以上と17%超もの増収を示した。水利用効率(WUE)は、畝間灌漑法が0.11kg/㎥なのに対し、点滴潅水法が0.33kg/㎥と3倍も高かった。

 

著者らは、「これまで潅水に関する新しいシステムや管理方法が数多く試みられてきたのを他所に、点滴潅水法は最初の1年で好結果を示し続けた。」と結論づけた。さらに、本研究は点滴潅水は畝間灌漑に対し、綿糸収量で17%アップ(供試2品種中のDPL33Bにおける対畝間灌漑圃場収量)、67%の水使用量削減、綿花着果率の向上といった効果がある事を示した。

 

キーワード:綿花、綿品種、点滴潅水、着果率、畝間、綿糸収量、窒素、土壌水分量、地中点滴潅水、水利用効率

 

地理用語:米国、アリゾナ州、マラナ

 

記事へのリンク:

http://ag.arizona.edu/pubs/crops/az1224/az12245b.pdf

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