Banner 東北支援として潅水システムを提供した宮城県にある陸稲畑にて初の収穫に参加

東北支援として潅水システムを提供した宮城県にある陸稲畑にて初の収穫に参加

ネタフィムが東日本大震災の被災地に作られた「メノラーファーム」(宮城県亘理町)に点滴灌水システムを提供。地域の人々とともに、初の新米収穫に参加しました。

2021年10月12日 - 世界を点滴灌水でリードするネタフィムは、宮城県亘理町にてNPO法人セリアの会(理事:セリア・ダンケルマン氏、イスラエル親善大使)が運営するメノラー国際リーダーシップセンター内「メノラーファーム」にイスラエル製の農業資材「点滴灌水システム」を提供しています。2021年10月2日、ファームの陸稲畑にて、ネタフィムの点滴灌水システムで育った米の収穫イベントが開催され、ネタフィムは稲をともに育てた近隣住民と米の収穫に参加しました。

ネタフィムは2011年の東日本大震災以降、継続的に宮城県・福島県において東北支援活動を行なっています。

主に津波による汚染や塩害で農耕利用できなくなった土地に、イスラエル大使館とともに点滴灌水システムの資材を寄贈しました。特に福島県第一原子力発電所の周辺地域では、ネタフィムがココナッツシェルの繊維を砕いて作られるココピートと点滴灌水システムを寄贈し、多くの農家が放射能により汚染された土壌でも土に触れずにすぐに水耕栽培を再開することができました。2011年の宮城県多賀城市の寄贈を皮切りに、現在に至るまで物資支援に留まらない活動を行なっています。

震災からちょうど10年目を迎えた2021年。ネタフィムは2月に点滴灌水資材一式と灌水のデジタル管理機材「ネットビート™️」をメノラーファームに提供し、米の栽培を地域の住民とともに行ってきました。今回は初めての収穫。畑を運営するNPO法人セリアの会のメンバーや地域住民、亘理町長と一緒に収穫を楽しみました。

宮城県亘理町は、震災時に津波により町の半分が浸水。汚染と塩害によって、たくさんあった農耕地が使えなくなってしまいました。被災地として復興に取り組む他、イスラエルと親交の深い町として知られ、東京オリンピック2020ではイスラエルの「東北復興ありがとう」ホストタウンにもなりました。その中で、NPO法人セリアの会が亘理町から貸与された土地の一部を「メノラーファーム」として地域住民とともに運営。ネタフィムが提供した資材を使い、畑の管理には東京のネタフィムジャパンからスタッフが定期的に出向くことで、農業の経験のない子ども達でも農作業ができるように支援し、教育的機会を提供しています。

当日は、地域の子供達と保護者に混ざって亘理町長やネタフィムジャパンメンバーも鎌を片手に収穫。地域の人々は稲刈りが初めてという方も多く、農家の指導のもとで皆で協力しながら刈っていきました。

稲刈りの後は、稲を天日干しする「はぜ掛け」を行い、さらに亘理町から提供されたイチゴの苗を作付け、最後に子供達が地域の皆様の演奏でイスラエルのフォークダンス「ハバ・ナギラ」を披露。盛り沢山の内容で、農業を通して住民・公的機関・企業の枠を超えたコミュニケーションを楽しんだ1日となりました。

世界各地に33の現地法人と17の製造工場を有するネタフィムは、水・食糧・土壌の不足の問題に取り組み「GROW MORE WITH LESS™️」というビジョンを世界中で達成するための一環として、収穫を通した地域との交流と参画による復興支援を行い、開かれた農業と「生産者による生産者のためのイノベーション」を目指しています。